タイトルが暗示するのは謎、その謎で有名なのがレオナルド・ダ・ヴィンチである。プログラムの楽曲を融合するのはあらゆる形態の愛である。豪華な貴族の宮廷でも、それに劣らず洗練された教養ある庶民の私邸の環境でも、音楽が広く実践された時代、つまり16世紀のイタリアの旅へと聴衆を誘う曲なのだ。そんなルネサンス時代の空間のどこかに忍び込むごとく、声、フルート、リュートが過去の最も魅力的なレパートリーから1曲を生き返らせ、楽曲が語りかける愛の物語を蘇らせる。リュートの響きの華奢な透明度と声の清らかさが融合してまるで魔法のごとく協調する。同じく繊細なその響きは、日常と夢のバランスを取りつつ、洗練された官能のストーリーを語る。優美さと詩情のお手本と言えるのは、マントヴァのイザベッラ・デステのお気に入り音楽家、カーラとトロンボンチーノのフロットラ(世俗歌曲)である。当時イタリアで開花した様式の進化は、音楽と詩との新たな関係を表現する洗練さが絶頂に達したアルカデルト、ヴェルデロット、ヴィラールトのマドリガーレによってしっかりと表現される。
器楽において16世紀の最も偉大な器楽奏者の一人であり、リュートの演目では絶対的に最高の演奏家であった「神のごとき」フランチェスコ・ダ・ミラノのファンタジアとリチェルカーレが際立つ。
トリオコンサート
6月20日 アサコムホール(大阪)
6月22日 ほしぞら公民館(沖縄)
6月24日 おおぶ文化交流ホール ”allobu” (大府)
コンサート
6月28日 イタリア会館・福岡(福岡)
7月3日 カワイホール(大阪)
7月5日 日伊協会(東京) 青山石川 記念ルーム 201
7月7日 Lingua Viva(東京)
7月10日 高知市Tiac ホール(高知)