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EUフィルムデーズ2020オンライン

「EUフィルムデーズ」は「映画で旅するヨーロッパ」をテーマに、日本初公開作品や近作など、欧州連合(EU)加盟国の映画を一挙に紹介する映画祭です。今年は、新型コロナウィルス感染防止のため、東京、京都、広島での開催が中止となりましたが、「EUフィルムデーズ2020オンライン」と題したオンライン映画祭を青山シアターにて特別開催することになりました。

EUフィルムデーズ2020オンラインでは、EU加盟国より20ヵ国が参加し、日本未公開作品(7作品)と、過去のEUフィルムデーズで好評を得た選りすぐりの作品など、全21プログラムの配信となります。

イタリア作品は「小さな灯り」(監督: ファビオ. バドラート、ジョンニ・コスタンティーノ)で、日本初公開です。

EUフィルムデーズ2020オンライン

◆期間:6月12日(金)~25日(木)

◆配信元:青山シアター  https://aoyama-theater.jp/

◆視聴料金:単品(全作品*ハンガリーを除く) 300円(税別)

プログラムパック(A~E) 各500円(税別)

A. ヨーロッパの逞しくしなやかな女性たち(3作品/ギリシャ、スロヴェニア、スペイン)

B. 20世紀に輝く人物ーその真実と嘘(4作品/オーストリア、フランス、ラトビア、ポルトガル)

C. 家族―悲喜こもごもの物語(4作品/ベルギー(フランス語)、フィンランド、ポーランド、キプロス)

D. ミステリアスすぎる個性派たち(4作品/スウェーデン、イタリア、ベルギー(オランダ語)、ブルガリア)

E. 覚醒するドキュメンタリー(3作品/オランダ、ドイツ、クロアチア)

*購入・視聴可能期間は、青山シアター「EUフィルムデーズ2020オンライン」サイトをご覧ください。

<主催>
駐日欧州連合代表部および在日EU大使館・文化機関
[アイルランド大使館 イタリア大使館/イタリア文化会館 オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京 オランダ王国大使館 ギリシャ共和国大使館 クロアチア共和国大使館 スウェーデン大使館 スペイン大使館/セルバンテス文化センター東京 スロヴェニア共和国大使館 チェコ共和国大使館/チェコセンター東京ドイツ連邦共和国大使館/ゲーテ・インスティトゥート東京 ハンガリー大使館/ハンガリー文化センター フィンランド大使館 フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ブルガリア共和国大使館 ベルギー王国大使館/アーツフランダース・ジャパン/ベルギー フランス語圏国際交流振興庁(WBI) ポーランド広報文化センター/ポーランド共和国大使館 ポルトガル大使館/カモンイス言語・国際協力機構 ラトビア共和国大使館]

EUフィルムデーズ2020公式サイトhttps://eufilmdays.jp/

イタリア出品作品

小さな灯り La lucina

監督: ファビオ. バドラート、ジョンニ・コスタンティーノ
原作: アントニオ・モレスコ
出演: アントニオ・モレスコ、ジョヴァンニ・リッチャルディ
制作会社: BaCo Productions, 3B Production
101分, イタリア/フランス, 2018

(日本語字幕付)

本作は自身が主演も務めたアントニオ・モレスコの小説 La lucina(Mondadori, 2013, 「小さな灯り」)が原作です。ネオレアリズモの伝統を彷彿とさせる手法で作られた同作品は、キャストに一般人を起用し、イタリア南部バジリカータ州の隔絶された区域で撮影が行われました。

<あらすじ>
人里離れた森の中、一人の男が侘しく暮らしている。彼の家の向かいにある山をすっぽり覆う暗闇に、突如毎晩小さな光が繰り返し灯る。一体あれは?小さな灯りの正体を探るうち、男はある少年と出会う。孤独な男と少年の交流の物語。

ファビオ・バドラート Fabio Badolato
1972年カタンツァーロ生まれ。映画監督、脚本家、プロデューサー、写真家。1990年代、イギリスでAIについて研究する。2008年、アメリカ大統領選勝利直後のバラク・オバマ氏をインタビュー。ファブリ・ペロー干渉計など実験物理学に関する研究プロジェクトに参加。フェンシングナショナルチームでパフォーマンス分析を担当する部署のテクニカルディレクターを務める。2017年には甲板長としてエンジンを搭載していないスクーナー(帆船)に乗り、大西洋を横断した。

ジョンニ・コスタンティーノ Jonny Costantino
1976年カタンツァーロ生まれ。映画監督、脚本家、プロデューサー、作家。2000年に犯罪学で卒論を書き、法学部を卒業。映画、アート、文学について多くの雑誌に寄稿。フェッラーラの映画学校「フロレスターノ・ヴァンチーニ」で「演出-映画理論と実践」を教える。サルデーニャで開催されているBookolica. Il festival dei lettori creativi(ブッコリカ クリエイティブな読者のフェスティバル)を創設する。2016年に処女作Mal di fuoco(火に酔う)を発表。

バドラートとコスタンティーノは2005年にBaCo Productionsを設立。ドラマ、ドキュメンタリー、実験映画を横断する映画作品を作ってきた。主な作品に「小さな灯り」(La lucina, 2018)、Il firmamento(大空, 2012)、Beira Mar(ベイラ・マル, 2010)、Le Corbusier in Calabria(カラブリアでのル・コルビュジエ, 2009)、Jazz Confusion(ジャズ・コンフュージョン, 2006)など。現在、カラブリアのロマの居住地を舞台にキャストに一般人を起用したギャング映画Sbundoのポストプロダクション中。また、ミゲル・デ・セルバンテスの「ドン・キホーテ」が原案の作品(脚本アントニオ・モレスコ。Il firmamento、「小さな灯り」に続いてモレスコとの協働は3作目)やドイツのフリージャズサックス奏者ペーター・ブロッツマンを描いたドキュメンタリー作品を準備中。

アントニオ・モレスコ Antonio Moresco
1947年マントヴァ生まれ。ミラノ在住。不遇の時代を経て、1993年に処女作『非合法性』を発表。「小さな灯り」、「火のついた者たち」、「誰にも宛てない手紙」、「頭のおかしな老人と素敵な死んでしまった女の子との愛の寓話」、「叫び」、「断裂」ほか、著書多数。長篇三部作「永遠の遊戯」(第一部「端緒」、第二部「カオスの歌」、第三部「非被造物」)は、35年の月日をかけた自身の代表作。著作は14ヶ国で翻訳されている。