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ビデオ講演会「ダンテ、イタリア語と大阪」

ダンテ、イタリア語と大阪

第21回世界イタリア語週間
特別後援 イタリア共和国大統領

 

700回忌をむかえ、ここ関西の地でも様々なダンテ関連企画が進行している。ダンテへの関心の高まりは、実は今回がはじめてではない。100年前の没600年記念の際に、すでに現在を凌ぐ盛り上がりが大阪でみられていたのである。1921年9月14日、大阪朝日新聞社内の大広間にて開催のダンテ講演会に、1500をこえる参加希望が寄せられ、入場を600で打ち切ったという。こうしたダンテ熱の高まりはどこからきているのか。日本におけるダンテ受容の起点を、明治半ばの文人や知識人を取り巻く精神的・政治的状況にみつつ、その流れに沿って解き明かしてみたい。

 

▶視聴ページ:https://eventionline.net/artist_video/s239/

 

お話:星野 倫(立命館大学)
聞き手:土肥秀行(立命館大学)

 

星野 倫(ほしの・ひとし)
1955年京都市生まれ。1978年、京都大学文学部哲学科卒業後、33年間大阪府立高校教員として勤務。病気をきっかけに、2011年に早期退職し、以後、京都大学にて天野惠先生のご指導のもとダンテを勉強した。2018年、「天国と政治──ダンテ『帝政論』と『神曲』〈天国篇〉」で京都大学博士(文学)。以後『帝政論』から『饗宴』に対象を広げ、ダンテのキケロー受容、アリストテレスの俗語化などについて調査を続けている。現在、立命館大学授業担当講師(非常勤)。

 

土肥秀行(どい・ひでゆき)
1973年東京生まれ。ボローニャ大学イタリア文学科で博士号取得。20世紀初頭のイタリアと日本の前衛研究に従事。イタリアと日本の収容所文学にも関心がある。単著にInterlinee: studi comparati e oltre (Cesati, 2021)(『インターライン―比較文化その他』)L’esperienza friulana di Pasolini. Cinque studi (Cesati, 2011)(『パゾリーニのフリウリ体験』)、共編著に『教養のイタリア近現代史』(ミネルヴァ書房、2017 年)がある。現在、立命館大学文学部教授。

  • 主催: Istituto Italiano di Cultura di Osaka