アレッサンドロ・シャッローニが今回発表する『ラストダンスは私に』は、イタリアの伝統的フォークダンス「ポルカ・キナータ」を甦らせ、継承することを上演目的としています。
KYOTO EXPERIMENT 2024フェスティバルの一環として行われる本トークでは、シャッローニと2名のイタリア人ダンサーが、14世紀に遡るルーツを持ち、現代の河内音頭の源流とされる「交野節(かたのぶし)」を次世代に繋げる活動をしている保存会メンバーと対話を行います。
これらのフォークダンスがなぜ人々を惹きつけるのか、また、歴史的なダンスをコンテンポラリーの文脈に継承していくことの重要性について考えていきましょう。
ゲスト: アレッサンドロ・シャッローニ、ジャンマリア・ボルジッロ、ジョバンフランチェスコ・ジャンニーニ、交野ヶ原交野節・おどり保存会
聞き手: KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
日時:10月4日(金) 18:30–20:00
言語:日本語、イタリア語 (逐次通訳付き)
会場:京都芸術センター 大広間
料金: 無料 (要予約・先着順)
詳細は下記公式ページと予約フォームをご確認ください。
公式ページ / 予約フォーム https://2024-skf-02.peatix.com
アレッサンドロ・シャッローニ
2007年より、舞台芸術と現代アートを融合したパフォーマンス作品を創作しているアーティスト。美術を学び、舞台芸術の実績を豊富に持つシャッローニは、コンセプチュアルなアプローチと、演劇やダンス、スポーツ、サーカス芸術などの分野から派⽣したテクニック・実践を作品に取り入れている。ダンサーの身体的持久力を試すような行為の反復を基礎としながら、時間の異なる次元を見つめ、観客と演者の共感的な関係を考察することを通して、演じるという行為への強迫観念、恐怖、もろさを明らかにしようと試みている。これまでさまざまな国際的なアートプロジェクトやネットワークに招聘され、世界中で作品を発表している。2019年にヴェネチア・ビエンナーレ・ダンス部門金獅子功労賞を受賞。パリのサン・キャトルおよびミラノ・トリエンナーレ・テアトロ2022-2024のアソシエイト・アーティスト。
交野ヶ原交野節・おどり保存会
「現代の河内音頭」の祖である「交野節」は、古くは南北朝時代まで遡ります。 北河内でさかんに唄い踊られ、河内平野に広がるとともに、多くの派生音頭を生み出してきました。しかし、その起源である「交野節」は表舞台から消えていきました。 2017年に唯一の継承者が亡くなり、継承者と20年来の親交があった盆踊りチーム「スターダスト河内」の有志で、同年に「交野ヶ原交野節・おどり保存会」を結成。 交野節の継承・発展に努めると同時に、資料収集・調査等を行い大阪府に働きかけ、2023年に大阪府無形民俗文化財に選択されました。