「Bach is in the air」はバッハの音楽の現代性と普遍性を称え、バッハの音楽をクラシック ファンだけでなくポップスやジャズしか聴かない若者にまで届けるという、二人の偉大な ピアニストの雅量ある野心から生まれました。
レアとバーラミ曰く、このプロジェクトの コンセプトは「バッハの音楽との対話」ですが、それを可能としたのはバッハの音楽の絶 対的な現代性であり、そのメッセージは教養のある人たちだけでなく子供たちにまで訴え る力があります。そしてそれは未来においても損なわれることはありません。
イタリア文化会館-大阪はザ・シンフォニーホールの温かいご協力のお陰で、イタリアで熱 烈に歓迎されたこのプロジェクトを日本に初紹介できることを嬉しく思います。私どもの 音楽企画が感受性豊かで芸術を愛していらっしゃる日本の皆様のお気に召すことを願って おります。
イタリア文化会館-大阪館長 ステファノ・フォッサーティ
<公演概要>
日時:2018年9月12日(水) 19:00開演 18:00開場
会場:ザ・シンフォニーホール http://www.symphonyhall.jp/
入場料(税込):S席 4,320円 A席 3,240円
イタリア文化会館-大阪のイタリア語・イタリア文化講座受講生とカルタ・レオナルド会員の皆様は、イタリア文化会館-大阪の受付にて上記のチケットを特別割引価格(S席 3,500円、A席 2,600円)でご購入いただけます。詳しくはIIC大阪受付(Email:corsi.iicosaka@esteri.it Tel:06-6227-8556)までお問い合わせください。
<アーティストプロフィール>
Ramin Bahrami(ラミン・バーラミ)
1976 年12 月27 日、テヘラン生まれ。幼少時よりバッハをはじめとしたクラシック音楽に親しむ。イラン革命の余波により5 歳で父親が獄中死したため、母親らとともにイタリアに亡命。13 歳でミラノの名門ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院の入学試験に臨む。それまでに正規の音楽教育を受けてはいなかったが、その秘めた才能に気付いた校長のマルチェッロ・アバド(指揮者:クラウディオ・アバドの兄)から入学を許可される。同音楽院ではピエロ・ラッタリーノに師事、首席で卒業。その後、バッハを得意とする名ピアニストのロザリン・テューレック、アンドラス・シフ、ロバート・レヴィン、アレクシス・ワイセンベルグらに師事。2001 年、ドイツに移住、ヨーロッパ各地で精力的に演奏活動を展開。デッカ/ユニバーサルミュージックから数多くのバッハのCD をリリース。近年では「存命中の演奏者の中で最も優れたバッハ奏者のひとり」との呼び声も高い。
Danilo Rea(ダニーロ・レア)
1957年ヴィチェンツァ生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院修了。クラシック音楽、ロック、ポップスに影響を受けるが、とりわけ熱心に取り組んだジャズによって、メロディーと即興が融合する独特のスタイルを極める。1975年、E.ピエトロパオリ、R.ガットとともに「トリオ・ディ・ローマ」を結成し、ジャズピアニストとしてデビューする。1980年代には、G.トンマーゾのクインテットやM.ジャンマルコのグループ「リンゴマニア」に参加。1997年E.ピエトロパオリ、F.スフェッラとともに「ドクター3」を結成し、10年以上にわたりイタリア国内、またヨーロッパ各国、アメリカ、南米、中国などで活躍する。同トリオで 1999 年、2001 年、2003 年にムージカ・ジャズ誌の最優秀グループ賞を受賞。2000年にソロとしての初アルバムLost in Europeをリリース。2作目のLiricoではオペラ作品を即興で弾き、オペラとジャズをミックスした作品を創り上げた。2005 年にはソリストとして、ジャンゴ・ドーロ賞を受賞、ヨーロッパにおける最優秀イタリア人アーティストとしての国際的評価を獲得。その後もSolo(2006年)、Introverso(2008年)、A Tribute to Fabrizio De Andre(2010年)をリリース。国際的に著名なジャズアーティストと共演するほか、ミーナ、C.バリオーニ、P.ダニエーレ、D.モドゥーニョ、F.マンノイア、R.コッチャンテ、R.ゼロ、G.モランディ、A.チェレンターノなど、イタリアの名だたるアーティストやシンガーソングライターとも共演している。特にミーナからは2001年のアルバム収録に参加を依頼されるなど、現在でも厚い信頼を得ている。2010 年には、ムージカ・ジャズ誌の投票で年間最優秀イタリア人ジャズピアニスト賞を受賞するなどイタリアを代表するアーティストとして確固たる地位を築いている。また、チェット・ベイカー、リー・コニッツ、フィル・ウッズなど世界の名だたるジャズメンとも共演。近年では、音楽評論家トーマス・コンラッドより「世界レベルで活躍する最も才能豊かなピアニストの一人」と評された。即興演奏の名手としても名高い。