第17回世界イタリア語週間
特別後援:イタリア共和国大統領
イタリア現代文学の代表的作家、アレッサンドロ・バリッコが11月上旬に来日!
作家、音楽学者、映画監督、ジャーナリストとして成功をおさめたバリッコが、関西の街(日本の伝統および現代文化を象徴する場所)で開催される4つのイベントで、各界のプロフェッショナル、アーティスト、そしてファンの方々と触れ合います。
その最初のイベントが、京都ヒストリカ国際映画祭への参加です。
同映画祭の特別招待作品としてバリッコ原作の映画『シルク』が上映され、バリッコは同作品の原作者として映画上映後にトークショーを行います。
日時:2017年11月1日(水) 14時30分~
会場:京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp/
チケット:前売り 1100円、当日 1300円 チケット販売についての詳細はこちら→ http://historica-kyoto.com/ticket/
この映画上映会+トークショーに、抽選で10名のイタリア文化会館-大阪イタリア語講座の受講生・カルタレオナルド会員の方々をご招待いたします。
ご希望の方は、メールにて、①メール件名:「11月1日バリッコイベント」、②氏名、③連絡先電話番号を明記のうえ、info.iicosaka@esteri.it までお申込みください。申込締切:2017年10月18日(水)。(お問い合わせ:Tel.06-6227-8556)
※ 抽選結果は当選された方のみにご連絡いたします。
また、『シルク』上映後、京都文化博物館別館ホールにて、京都フィルムメーカーズラボのマスターズセッションが開催されます。
バリッコと、トリノ・フィルム・ラボのエクゼクティブディレクター サヴィーナ・ネイロッティが、映画製作における新戦略などについて講演します。イタリアの映画製作の現在について知るまたとない機会になることでしょう。
※ 入場無料・当日入場可
※ 京都フィルムメーカーズラボのプログラムは英語のみで行われます。
『シルク』作品紹介 http://historica-kyoto.com/films/s_screening/silk/
<あらすじ>
19世紀のフランス。若き軍人エルヴェは、美しいエレーヌと恋に落ち結婚する。幸せな新婚生活もつかの間、エルヴェは蚕の調達のため、遥か極東の地・日本へ旅立つことに。見たことも聞いたこともない異国の地へ、遠く険しい道のりを進んだエルヴェだったが、案内された小さな村で、取引相手の妻として仕える絹のような肌を持つ謎めいた少女に魅せられる。彼女を忘れられず、命を賭けて何度も日本へ渡るエルヴェ。そんな夫を静かに見守り、変わらぬ愛で彼の帰りを待ちわびるエレーヌ。ふたりの愛はどこに辿り着くのか…?エルヴェが最後の旅を終えたとき、一通の日本語の手紙が彼のもとに届くのだが…。
<みどころ>
キーラ・ナイトレイ、役所広司など、西洋と東洋の豪華キャストが集結している本作。原作は、かつて映画化され感動を巻き起こした「海の上のピアニスト」で知られる、現代イタリアの重鎮作家、アレッサンドロ・バリッコ。巨人が限りなく美しい文体で生み出した傑作を映像化した監督は、『レッド・バイオリン』でその手腕を高く評価され、日本で多数の人々が鑑賞したシルク・ドゥ・ソレイユの傑作『ZED』の演出も手がけたフランソワ・ジラール。また、音楽は坂本龍一が手がけ、日本サイドの衣装は、黒澤明作品・山田洋次作品等で知られる、黒澤和子が担当するなど世界中の一流スタッフが参加し、息をのむ美しい映像を生み出している。
<スペシャルゲスト>
アレッサンドロ・バリッコ
1958年トリノ生まれ。トリノ大学哲学科およびトリノ音楽院ピアノ科を卒業。音楽評論研究に従事し、1988年に2つの評論エッセイを発表。 1991年、処女小説『怒りの城』を発表、カンピエッロ・セレツィオーネ賞(伊)とメディシス賞(仏)を受賞。1993年出版の『洋・海』はベストセラーとなり、27ヶ国語に翻訳された。1994年、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を共同設立。 同年、独演脚本『ノヴェチェント』を出版。同作品はG.ヴァチスにより舞台化、G.トルナトーレにより『海の上のピアニスト』として映画化された。 また、1996年発表の小説『絹』は、F. ジラールにより『シルク』として映画化された。 2008年、映画『レクチャー21』では脚本および監督を務めた。
サヴィーナ・ネイロッティ
ジェノヴァ生まれ。米国・ペンシルベニア大学哲学科卒業、同大学院にて美学を専攻。その後、イタリアに帰国。RAI国立交響楽団の広報・情報室長に就任。同交響楽団の教育部門の業務も担当。同時期にアレッサンドロ・バリッコと共同で、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を創立。近年では、ナレーションやクラシック音楽についてのインタビュー記事、書籍・映画評論をイタリア国内外の新聞に執筆している。2005年よりScript & Pitchワークショップを開催。2008年よりトリノ・フィルムラボのエクゼクティブディレクターとしても活躍。ベネチア国際映画祭「ビエンナーレ・カレッジ – シネマ」のプログラム責任者でもある。