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【シネフォーラム】 『カオス・シチリア物語』(1984年)

7月のシネ・フォーラムはイタリアの大作、そしてシチリアを代表する作品が選ばれています。

今回はTaviani 兄弟 監督の”Kaos『カオス・シチリア物語』” です。

あらすじ: シチリアの“混沌”という意のカオス村はタヴィァーニ兄弟の生まれ故郷でもあるらしい。また、原作・脚本とものシチリアの巨匠、ルイージ・ピランデッロとトニーノ・グエッラが手がけている。人間の残酷さ哀しさ滑稽さを象徴したシーンをプロローグに物語は始まる。第1話「もう一人の息子」。アメリカに移民した息子にあてもなく手紙を送り続ける老女の悲しい過去。側にいるいちばん憎まれている子供がいちばん親孝行だったりするものだが、憎まれてる所以が結構残酷。歴史背景も含んだ切ない話。第2話「月の病」。満月になると狼男みたいに暴れる病気をかくして結婚してしまった男とその妻の母親のしたたかな計らい。第3話「かめ」。オリーブが大収穫なのを見計らって畑の地主は大喜びでおおきな瓶を買うが、一晩明けてみるとぱっくり二つに割れている。“瓶修理名人”とケチな地主の知恵比べが笑える。第4話「レクイエム」。羊飼いたちは自分の土地ではないために死んだら隣町の墓地に眠らなければならない。地主の男爵家に墓地の建設許可を求めてストライキ。そしてエピローグ「母との対話」。原作者ピランデッロが故郷に久々に帰ってきて死んだ母の幻影と対話する。子供たちが鳥のように両手をはばたかせて砂丘から海に飛び込むシーンは幻想的で美しい。 混沌として矛盾した世の中を、人々はかくも強く根をはって生きているのだ。

映画の上映後、二宮大輔氏(京都ドーナッツクラブ)が独自の視点で映画を分析し、分からなかった個所も解説くださいます!

厳選された映画をお愉しみください!

 

日時: 7月15日) 17:00 ~  *ご予約はカルタ・レオナルドが必須
場所: イタリア文化会館-大阪
講師: 二宮大輔(京都ドーナッツクラブ)

トレーラーはこちら

 

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