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イタリアの発見・イタリアの魅惑—近代日本におけるイタリア像とその変遷

日伊国交樹立150周年記念シンポジウム

このシンポジウムでは、19 世紀半ばから第二次世界大戦終焉までのほぼ百年にわたる近代日本の中で、イタリアの位置付けを考えます。東京・京都での展覧会「近代日本のイタリア発見ー岩倉使節団の記録から—」の開催に合わせて、岩倉使節団を「イタリア発見」の原点に据え、以降、イタリア文化の表象やイタリア体験などの言説が2・3 世代を通していかに受け継がれたかを検証し、イタリア像の流れを様々な立場から浮き彫りにします。洋行体験でイタリアがどのような意味を持ったかを問いながら、旅行記というジャンルによって個人体験の領域を超え読者層が共有する心象を眺めるだけでなく、美術の分野ではどのような魅力が働き、 また近代文芸の文脈の中で文学的空間としてのイタリアがどのように訳され、受容されたかを紹介します。以上のテーマを扱った初めての総合的なシンポジウムとして、日本近代史、文学、比較文学、交流史を専門とする6名の研究者を招き、京都展のオープニングに合わせて開催されます。

2016年10月1日(土)11:00-17:30

京都外国語大学 1号館171教室

入場無料 予約不要

プログラム

基調講演 Conferenza inaugurale

平川祐弘(東京大学名誉教授) 「イタリアの発見・イタリアの魅惑 その100年」

HIRAKAWA Sukehiro (Professore emerito, The University of Tokyo): “Il fascino dell’Italia: cento anni di percezioni e immagini”

鈴木栄樹(京都薬科大学) 「1880年代後半における日本人政治家たちのイタリア〈観光〉」

SUZUKI Eiju (Kyoto Pharmaceutical University): “Il turismo italiano dei politici giapponesi alla fine degli anni ’80 dell’800”

平石典子(筑波大学) 「イタリア文学を読んだ人、読ませた人―明治日本のイタリア文学」

HIRAISHI Noriko (University of Tsukuba): “La letteratura italiana nel Giappone Meiji: i modi di diffusione e i suoi lettori”

末永航(美術評論家) 「大正教養世代の知識人とイタリアの旅」

SUENAGA Kō (Critico d’arte): “I viaggi in Italia degli intellettuali giapponesi nella prima metà del 900”

和田博文(東洋大学) 「深尾須磨子のイタリア紀行」

WADA Hirofumi (Toyo University): “La poetessa giapponese Fukao Sumako (1888-1974): uno sguardo sull’Italia alla vigilia della seconda guerra mondiale”

Reto HOFMANN (Monash University, Australia) : “Shimoi Harukichi and the Cultural Politics of Fascism”

ラウンドテーブル・ディスカション

Tavola rotonda

主催:京都外国語大学、イタリア東方学研究所

後援:イタリア大使館、イタリア文化会館

協賛:東京倶楽部

詳細 http://www.kufs.ac.jp/news/detail.html?id=OvsyT6vd

会場アクセス http://www.kufs.ac.jp/access/index.html

  • 主催: 京都外国語大学
  • 協力: イタリア文化会館-大阪