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Rebirth 《再生》

ダヴィデ・プーマ 個展

アート、 大阪

2015年のDIM音楽&映画祭(大阪)の一環として、そして音楽が私たちに与えてくれる「生の喜び」というテーマとのつながりの中で、ダヴィデ・プーマはイタリア文化会館-大阪のために、人間の表情をした動物の肖像に捧げる作品を20点制作しました。これらの作品は、MAGが皆さまにご紹介したい今回のイベントの一つにふさわしいものです。中心となる作品は《生まれたらもう隠れることはできない》。これは世界中の文化に関わる偉大な芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチへのオマージュであり、2016年5月29日まで日本で公開される《タヴォラ・ドーリア(アンギアーリの戦い)》から直接インスピレーションを得て制作されました。 これ以外のダヴィデ・プーマの作品は人間の強さを孕んだものであり、動物の肖像や人間の姿を表しています。それらは常に人間らしい表情(驚きや幸せ、ときに怪訝さ)を示していますが、皮肉や強さも絶えず内包しています。 自然のサイクルや、人間の存在と相容れない聖なる創造主への礼賛、自然の再生。こうしたものの複雑さが、再生にまつわる非常に直接的なコンセプトの中で表現されているのです。彼はこう言います。「私ができるのは、芽吹き、花を咲かせることだけです」。詩情や希望、ゆるぎない確信に満ちたこの思想は、人間の進化の基盤となるものにほかなりません。彼は強調します。「成長と再生から逃れることはできません。それは私の一部であり、私たちみんなの一部なのです」。 ダヴィデ・プーマは1971年生まれ。さほど若くない頃に絵画制作にたずさわるようになりました。絵画制作への情熱をずっと胸に秘めていた彼は、2003年、その内なる声の高まりから自身がもはや逃れられないことを悟り、制作活動に身を捧げるようになりました。数年後、彼の作品はイタリア各地の著名なギャラリーで展示され、パリやジュネーヴのギャラリーの関心を惹きました。後者では彼の個展が開かれています。彼は詩情からインスピレーションと滋養を得つつ、人間(人間的なものとして理解される存在)と自然、人間と宇宙、動物界と植物界の対比を描き出します。 ダヴィデ・プーマの作品世界では一方が他方の中へと入り込み、組織的な混乱をもたらします。彼の絵は私たちを長時間の観想へといざないます。単一の視点は存在しません。理由もありません。彼のあらゆる作品は、多様な意味をそこに付与することができるという可能性を、その個人的な象形の中で私たち一人ひとりに与えてくれるのです。そして、他にはない独特の感情の強さを私たちに贈ってくれるのです。彼の絵の美しさが持つ力は大地から引き出されたものです。素材の特性を十分に生かし、ヘラで塗ったようなタッチを頻繁に見せるその技法は、触知可能な緊張感を示します。その一方で、絵の視界からぼんやりと薄れていく詩情性は、触知不可能な雰囲気を作り出すと同時に、物事の本質を見透かすような明敏な雰囲気も生み出します。私たちは彼の作品の中に、強い個性を持った肉体と精神を見いだすのです。 サルヴァトーレ・マルシリオーネ

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