名古屋・トリノ姉妹都市提携10周年記念
名古屋、アート
ミヤハラ・ミツオ (1948 年、東京生まれ) 1960年代に留学のためイタリアに渡り、トリノ国立美術アカデミー(彫刻科)を卒業後イタリア国籍を取得し、画家、及び国立美術高校の教師として長くトリノ市を拠点に活動しています。彼は60年~70年代トリノのアバンギャルドなアート環境の中で制作活動をしながら、自分のアートを確立していきました。彼の絵画は芸術の本質を問いかけるとともに、生命の実体を追求します。 色彩豊かに編み込んでいくように描かれる線は、人間が自然発生的に描く線であると同時に幾何学的分析の粋です。また、彼の色彩は第三の印象派と呼ぶこともでき、線描で創り出すところの光の探究です。ミヤハラ氏の最近の作品”モネの睡蓮”シリーズは、自然の必然性を色と線で表します。チューブから搾りだされた色とジェスチャーは想像力の抽象的表現であり、従来の技法にとらわれないフランスの印象派の芸術を追随するものといえるでしょう。