レオナルド・ダ・ヴィンチはどのような人間だったのか? イタリア・ルネサンス期が生んだ天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。絵画、彫刻、建築、音楽、科学、数学、工学、発明、解剖学、地質学、植物学など様々な分野に顕著な業績を残した彼は、いったいどのような人間だったのでしょうか。秘密のベールに隠された人物像に迫ります。 第1回 水曜日10月21日 14:30-16:00, 月曜日10月19日 18:20-19:50 なぜ彼は生涯、鏡文字を使い続けたのか?彼は左利きだったから鏡文字が書きやすかった? 彼の場合、文字を習い始めた少年期に、何らかの突然変異の出来事が起こったのです。それは何だったのでしょう? 第2回 水曜日10月28日 14:30-16:00, 月曜日10月26日 18:20-19:50 彼の母親は女奴隷だった。生母カテリーナは、彼を生んだ直後に、ヴィンチ村近郊の農家の次男に嫁ぎ、さらに5人の子供 ―レオナルドの弟や妹たち―を産んでいます。そして彼がミラノの宮廷画家として活躍していた時期に、突然、そのヴィンチ村の生母が息子を訪ねてやって来て、彼に看取られて亡くなりました。彼はいったいどんな思いで、生母の葬儀をしたのでしょう? 第3回 水曜日11月4日 14:30-16:00, 月曜日11月9日 18:20-19:50 レオナルドの生の本能(エロス)と死の本能(タナトス)レオナルドは普通の人とはちょっと変わっていました。彼は一生涯の間、独身を通し、人間についてわれわれとはまったく異なる考えを抱いていたのです。「モナリザ」や「岩窟の聖母」のような美しい女性像を描いた芸術家は、どのような人間観を持っていたのでしょう? 講師: 斎藤 泰弘 (京都大学名誉教授、京都産業大学非常勤講師)研究分野: レオナルド・ダ・ヴィンチの思想研究、イタリア演劇研究(とりわけゴルドーニ・ピランデッロ)著書:『レオナルド・ダ・ヴィンチの謎』(岩波書店), 『レオナルド、絵画の書』(岩波書店)『パリ手稿』、『解剖手稿』など、レオナルドの手稿の翻訳(岩波書店), 『ゴルドーニ喜劇集』(名大出版会)