イタリアを代表する弦楽アンサンブル『イ・ムジチ』のコンサートマスターを務めていたフェデリコ・アゴスティーニと、イタリアとウィーンで学び日本で活躍を続けるヴァイオリニストのマウロ・イウラートとピアニストのジュゼッペ・マリオッティの3人で構成されたトリオ「トリオ・イタリアーノ」によるWEBコンサート「ベル・エポックの傑作」です。
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フェデリコ・アゴスティーニ(ヴァイオリン)
イタリア・トリエステ生まれ。音楽家の家庭に育ち、6歳の頃から、祖父よりヴァイオリンの手ほどきを受ける。トリエステとベネチアの音楽院、さらにシエナのキジアナ音楽院で学び、サルバトーレ・アッカルドや叔父のフランコ・グッリらに師事する。16歳でカルロ・ゼッキ指揮のもと、モーツァルトの協奏曲を弾いてデビュー。数多くのコンクールで優勝・入賞がある。1986年から伝説的なイタリアの合奏団「イ・ムジチ合奏団」のコンサートマスターを務め、1987年からはローマ・フォーレピアノ五重奏団の、2004年よりアミーチ弦楽四重奏団の第一奏者として活躍。
ヨーロッパ、アメリカ、日本など、世界各地の国際音楽祭に招聘され、室内楽奏者として、アメリカ四重奏団、エマーソン四重奏団、ファインアーツ四重奏団、東京四重奏団、グァルネリ四重奏団などと共演してきている。
ドイツ・トロッシンゲン音楽大学で10年、アメリカ・インディアナ大学で10年、ロチェスター大学イーストマン音楽院にて7年間教授を務める。日本、スウェーデン、イタリア、メキシコ、オーストラリア、香港などでもマスタークラスを開催。
現在、愛知県立芸術大学の客員教授、及び洗足学園音楽大学の客員教授を務める。
ヴィヴァルディの「四季」を含めた協奏曲のCDやDVD、小品集・ブラームスのCDなどが出ている。
マウロ・イウラート(ヴァイオリン)
1977年トリノ生まれ。神戸市在住。イタリア・トリノ出身。9才よりE・グイッツァルディ教授のもとヴァイオリンを始める。G・ヴェルディ国立音楽院を通常より一年早く最優秀成績で卒業、同年に「デ・ソノ」音楽協会より奨学金を得て、F・グッリ、C・ロマーノ、S・アッカルドなど著名なヴァイオリニストのもとで学ぶ。ストレーザ、トルトーナ、ビエッラ、ヴィットリオ、ヴェネトなど数々の国立及び国際コンクールで優勝を果たし、ヨーロッパ内外の演奏活動で成功を収める。ウィーン国立音楽大学ではM・フリッシェンシュラーガー教授に師事。同大学のプロジェクトにより派遣准教授として来日。アンサンブル神戸首席コンサートマスター、大阪フィル、OEK、兵庫芸術文化センター管弦楽団などにゲストコンサートマスターとして出演を重ねる。ピアノ奏者ジュゼッペ・マリオッティ氏とUniDuo(ウニドゥオ)を結成、2枚のアルバムを収録。TEDxYouth@Kobe出演。ポップデュオ「ゆず」と共演。令和1年、兵庫県と神戸市における芸術および教育活動を通じた社会への貢献によりKobe Art Award優秀賞受賞。また最優秀・優秀指導者賞も多数受賞。自宅で自然と音楽を楽しむための動画プロジェクトCoexistance in Harmony(共存と調和)を開始、兵庫県芸術文化協会、神戸市へ提供。またCOVID-19で甚大な被害があった母国イタリアに対するチャリティーコンサートを神戶と東京で行う。Mauro Iurato Violin Recital Vol.4、Vol.5は令和2年度・3年度の文化庁芸術祭参加公演に採択される。ザルツブルグ・モーツァルテウム大学夏期国際アカデミー教授。相愛大学音楽学部、兵庫県立⻄宮高等学校音楽科各講師。ハルモニアKOBE (株)、同ミュージックスクール代表。1690年G・カッパ作「コッラ・デッラ・キエーザ」所有、G・ルッキ特別製作の弓を使用。
ジュゼッペ・マリオッティ(ピアノ)1963年生まれ。幼少よりコンサート活動をはじめ、イタリアのピアチェンツァ音楽院にてピアノ、オルガン、作曲を学ぶ。1982年ウィーン国立音楽大学在籍以来、来日までの21年間をウィーンに居する。ウィーン国立音楽大学には6年間在籍し、ピアノをハンス・グラーフ教授に師事。現在はヨハン・セバスチャン・バッハの作品から現代作曲家の作品までの幅広いレパートリーをこなす卓越した演奏家として知られ、ベーゼンドルファー社専属の特別ピアニストとして活躍している異色で多彩な芸術家。
ハロルド・ショーンバーグ(ニューヨーク・タイムズ)、ウィルヘルム・シンコヴィッチ(ディ・プレッセ・ウィーン)を始め、多数の著名な音楽評論家は彼のコンサートやレコーディングについて、「平静と情熱、熟練と天性、通性と非凡性とを併せ持つ豊かな才能だ」と絶賛している。厳格な完全主義者としても知られ、難易度の高い演奏テクニックを必要とする作曲家、フェルッチョ・ブゾーニの音楽理論に関心を持つ。イタリアの“フェネ”レーベルにて録音されたブゾーニのピアノ曲全曲は権威ある音楽出版物でも高い評価を得ている。また、ウィーンの古典音楽に特別な愛着を持ち、自身が所有する古楽器でも積極的に演奏する。ソリスト、室内楽奏者、そして、声楽の伴奏者として、ヨーロッパ、アメリカ、日本、ロシア連邦、イスラエルで演奏活動を精力的に行うと同時に、ラジオ・テレビにも数多く出演。近年では徳島音楽コンクールの芸術監督を始め国際コンクールの審査員を務めたり、“ピアノの本” (ヤマハ)での連載を含む音楽出版物へ定期的に執筆するなど、ますますその活動の幅を広げている。
1999 年より、オーストリアの最も歴史ある名高い教会の一つ、ウィーンのミノリッテン教会の音楽監督を務めており、名声を博した才能ある作曲家、アントニオ・サリエーリの名前から、「アンサンブル・サリエーリ・ウィーン」と名付けた室内楽オーケストラを立ち上げる。
2003年よりウィーン国立音楽大学と学術交流協定を結んでいる徳島文理大学音楽学部へ客員教授として来日、2007年4 月以降現在に至るまで、同校にて常任教授・音楽学部長として学生の指導にあたっている。2008 年4月より2年間、神戸女学院大学客員教授。2009 年 以降毎年夏にウィーン国立音楽大学で行われる夏期講習会に招かれマスタークラスを担当。