『ミステーロ・ブッフォ』は20世紀のイタリア演劇において、とりわけ1997年にノーベル文学賞を受賞したダリオ・フォにとって、最も代表的な作品の1つである。
題名に引用された「神秘」とは、様々なモノローグやヨーロッパ中世の演劇と現代世界の両方からヒントを得た場面へとアレンジされた幾つかの聖書の宗教的説話を、道化師的な観点で解釈した非常に愉快な表現にすぎない。
3人のイタリア人俳優が大阪で演じる『ミステーロ・ブッフォ』は、エネルギーあふれる、愉快で、感動的な公演であり、そこではサルデーニャ出身の女、ピエモンテ出身の男、ロンバルディア出身の男が出会い、フォーとその演劇を偉大にしたグラメロ(擬声語による創作言語)の手法を使いながら、それぞれ特有の方言で意思疎通をする。事実、この特殊な手法によって、観客は現実には一言もわからなくとも、行動の意味を理解することができる。劇団の目的はダリオ・フォーとフランカ・ラーメの作品のコピーを再提示することではなく、現代社会の必要性に束縛された新世代の声を彼らに吹き込み、彼らのスピリットを同化することなのである。
日時:4月12日(金)19:00開場 19:30開演
場所 : 大阪市中央公会堂 (中集会室)
入場:入場無料・要予約
ご予約・お問い合わせ:info.iicosaka@esteri.it
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