コロナ渦、人の消えたヴェネツィアの街を舞台としたドキュメンタリー映画を上映します。
「カナレットとヴェネツィアの輝き」特別プログラム:関連映画上映『MOLECOLE 〜分子〜』
日時:3月15日(土)13:30~15:00
*上映後にイタリア文化会館–大阪 館長 アンドレア・ラオスのアフタートーク(15分程度)があります。
会場:京都文化博物館 3階フィルムシアター
定員:150名
※事前申込不要、先着順、参加費無料(ただし、本展入場券<半券可>が必要)
MOLECOLE 〜分子〜(2020年 / イタリア / 監督:アンドレア・セグレ / 71分)
※日本語・英語字幕あり
「ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-」(2011)のアンドレア・セグレ監督が届けるドキュメンタリー
空洞化していくヴェネツィア中心部での暮らしのはかなさ、その素晴らしさと怖さ
ローマ在住の映画監督アンドレア・セグレは、ロックダウンにより2020年2月から4月にかけて彼の父親の故郷であるヴェネツィアに閉じ込められる。
当時、セグレは、ヴェネツィアを傷つける問題、すなわちツーリズムと「アックア・アルタ」(異常潮位の高潮)をテーマにした演劇と映画用の二つのプロジェクトに取り組んでいたが、その撮影中に、彼の目の前で、新型コロナウイルスによりヴェネツィアの街がフリーズし、空っぽになっていった。そして、ヴェネツィアはヴェネツィア本来の姿、本質や歴史を取り戻し、セグレ自身にも同じことが起こった。
アンドレア・セグレ
映画・ドキュメンタリー監督。1976年、ヴェネツィア県ドーロ町生まれ。
これまでに3本の作品がヴェツィア国際映画祭で紹介される。1本目は趙濤主演の「ある海辺の詩人-小さなヴェニスで-」(2011)で、同映画祭のFEDIC賞を受賞。続いて「初雪」(2013)が第70回のオリゾンティ部門に出品され、さらに「THE ORDER OF THINGS」(2017)が第74回のアウト・オブ・コンペティション部門に選出された。