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講演会: イタリアの中の日本 ドロミズ現象を語る—小説『ドロミズ 泥水』の著者、マリオ・ヴァッターニ氏を囲んで—

本講演会は満席となりましたので、参加お申込みの受付を終了いたしました。 

 

日伊国交樹立150年にあたる今年は、イタリアにおける日本像を改めて考えるきっかけともなりました。過去の歴史は言うまでもなく、現代、特に21世紀に入ってからはいわゆるクール・ジャパンのイメージがイタリア社会に根強く存在し、若者文化の一部を占めると同時に、マスメディアなどでも日常的に報道されています。出版界においては日本旅行記や滞在記というジャンルが人気を博し、ポストモダンな日本体験を生き生きと伝えています。サービス精神にあふれた温もりのある社会と、不合理な社会制度や問題行動といった正反対のイメージも紹介され、それを背景に、近年日本を舞台にしたイタリアの文学作品も登場しています。

なかでも本年刊行された小説『ドロミズ 泥水』Doromizu – Acqua Torbida(モンダドーリ社)は愛情を込めた眼差しで東京を語るものとして注目され、増版を重ねて一種の「ドロミズ現象」を呈しています。
その『ドロミズ 泥水』の著者マリオ・ヴァッターニ氏を京都・法然院にお迎えして、京都外国語大学のシルヴィオ・ヴィータ教授、立命館大学の土肥秀行准教授とともに、同作品の魅力とイタリアにおける日本文化の受容について語り合います。
※逐次通訳付

日時:2016年11月29日(火) 17:30-19:00
会場:法然院(京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30)
登壇者:
マリオ・ヴァッターニ
シルヴィオ・ヴィータ(京都外国語大学)
土肥 秀行(立命館大学)
東 暑子(翻訳家)
朗読: 藤井 泰子(声楽家)
司会: 金松 耕一
お申し込み:件名を「11月29日ドロミズ」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにてお申し込み下さい。(先着順、定員50名)

■ マリオ・ヴァッターニ Mario Vattani
1966年、パリに生まれる。祖父、父ともに外交官。イギリスで学業を修了。23歳からイタリア外務省に勤務。外交官として日本だけではなく合衆国やエジプトでも業績を残している。前在大阪イタリア総領事。少年時代にローマで歌舞伎を目にして以来、日本文化に傾倒する。剣道は二段。現在ローマ在住。処女小説『ドロミズ 泥水』をイタリアにて2016年2月に上梓。

■ 小説『ドロミズ 泥水』
2001年、早春。25歳のアレックス・メリージは、2年前から東京で写真家やカメラマンとして臨時のアルバイトをしながら、その日暮らしを続けていた。映画を愛し、オヅやクロサワら日本の映画監督たちに憧れ、自ら映画をつくるために、はるばるこの極東の島国までやってきたというのに――。
そんな時、アレックスは思いがけないアングラマネーを手に入れてしまう。人生を変えるほどの大金だった。それとほぼ時を同じくして、はじめて日本の映画製作会社で監督助手を務める機会も訪れる。とはいえまずはポルノの仕事からはじめなければならない。こうして21世紀の幕開けに、ひたすら膨張をつづける東京の暗部で、通過儀礼のようなアレックスの旅がはじまる。

主催:イタリア文化会館-大阪
後援:在大阪イタリア総領事館
お問い合せ:イタリア文化会館-大阪
mail: iicosaka.eventi@esteri.it
tel: 06-6227-8556

  • 主催: イタリア文化会館-大阪
  • 協力: 在大阪イタリア総領事館