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カルロ・プルソーニ教授 講演会『美の基準-ペトラルカと俗語詩-』

イタリア語の父はダンテとされています。しかし、実際にはダンテの用いた語彙や言い回しが彼に続く世代のイタリアの詩人たちによって使われたわけではありません。モデルとされたのはむしろペトラルカの作品でした。

ペトラルカの代表作『カンツォニエーレ』は366篇の作品から構成されており、その大多数はソネットですが、イタリアの抒情詩として最も格式の高い形式はカンツォーネです。そして『カンツォニエーレ』70番のカンツォーネには、イタリア文学の源流となった吟遊詩人のひとりアルノー・ダニエルからペトラルカ自身の作品に至る計5人の詩人の作品の一部が本歌取りの技法によって巧みに取り入れられており、彼が高い評価を与えたのが誰であったのか、また、彼自身を文学史上どのように位置づけようとしていたのかを窺い知ることができます。

京都大学イタリア文学科の招きで来日されるペルージャ大学ロマンス語文献学科のカルロ・プルソーニ教授が、この『カンツォニエーレ』70番を出発点にイタリア語詩の美の基準を分かり易く解説して下さいます。

講師:カルロ・プルソーニ教授(ペルージャ大学ロマンス語文献学科)

解説・通訳:天野 恵教授(公益財団法人日本イタリア会館理事長、京都大学名誉教授)

※ 入場無料・要予約:イタリア文化会館-大阪受付(Tel: 06-6227-8556, Email: corsi.iicosaka@esteri.it

  • 主催: イタリア文化会館-大阪
  • 協力: 京都大学、公益財団法人日本イタリア会館