ヴェネツィア・ビエンナーレの支援で制作され、2017年ヴェネツィア国際映画祭で紹介されたビエンナーレ・カレッジ・シネマ(Biennale College Cinema)とビエンナーレ・カレッジ・シネマ・ヴァーチャルリアリティ (Biennale College Cinema VirtualReality)のプログラムから2つの作品が日本に初めて上陸します。京都フィルムメーカーズラボとヴェネツィア・ビエンナーレとの協力の元、京都ヒストリカ国際映画祭の10周年記念に特別なプログラムとして紹介します。若い2人の監督による作品上映はイタリア文化会館-大阪の協力を仰いでいます。
京都ヒストリカ国際映画祭 10月27日(土)~11月4日(日)
世界で唯一の“歴史”をテーマにした国際映画祭。日本映画発祥の地でもある京都で、名作映画のデジタルリマスター版日本初上映や、時代劇をテーマを持ってセレクトし、日本を代表する若手監督等をトークに招いて語り合い、その面白さを再発見する試みを行っている。また日本映画だけではなく、世界各国から集めた最新の歴史映画の日本初上映も行い、監督やプロデューサーを招聘して歴史劇ならではの表現についてトークで語っていただき様々な交流を生んできた。「歴史劇で、“今”を見つめ、未来を築く」として京都から世界に向けて発信している。
『Chromatica』VR上映 イタリア| 2017 | 17分 監督:フラヴィオ・コスタ
音楽、色彩、そして愛 映画の可能性を探るVR体験を映画の可能性を探るVR体験 『Chromatica』
出演:カミラ・ダイアナ、クリスティアン・ブラーノ
11時〜18時 京都文化博物館。 入場無料 予約不要
27日 16時30分 監督フラヴィオ・コスタのトーク
ソフィーは、めずらしい病気のせいで、色彩を認識できずにモノクロの世界に暮らしている。詩を読んだり、博物館を訪れたりして日々過ごしていたが、ある日、そんな穏やかで単調な時間を壊す、新しい隣人が登場した。ヴィンセントはピアニストで、彼が奏でる音楽は彼女に色彩を見る能力を取り戻させた。この驚くべき発見の旅で、2人の魂はひとつになり、永遠のダンスを踊るのだった。
2017年に始まった「ビエンナーレ・カレッジ・シネマ VR」で、各国から企画が集まる中で最終的に選ばれ製作された。本作は、世界最古の映画祭でありながら、世界初のVRコンペを立ち上げ、ゲーム分野とは異なる映画の表現手段としてのVRの可能性を探るヴェネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門でも上映されている。自分の顔の向きにあわせて映像が360度動いていく環境で、どのようにストーリーが展開されていくのか、ぜひこの機会に体験してほしい。
フラビオ・コスタ
1980年、ローマ生まれ。映画について学び、2005年、チャールズ・チャップリンについての論文で卒業。TVやウェブTVの映像制作に携わりながら、短編映画を制作しており、それらはイタリア国内外で多数受賞、評論家から高い評価を得ている。