アントニオ・ペドレッティの歩みにおける風景
京都と大阪 アート
コモと京都、大阪をつなぐMAGギャラリーの文化の架け橋プロジェクト第二弾がフィーチャーするのは、現代のもっとも重要な風景画家アントニオ・ペドレッティだ。
この新しいプロジェクトで巨匠アントニオ・ペドレッティ氏に焦点を当てることにしたのは、彼の作品が他の何にもましてイタリアと日本の絵画の伝統の橋渡しをすると考えるためだ。
日本の絵画において自然は大きな重要性を担ってきた。そこには四季により絶えず移り変わる自然が表現されるが、それこそはペドレッティ氏の作品の特徴でもある。〈ロンバルディアの白〉では冬、〈ヴァリゴッティ・ライブ〉では夏、〈沼地で〉、〈ナルキッソスの場所〉、〈湖畔〉では春と秋が描かれている。
ペドレッティ氏は、その独自のスタイルによって、自身の原点を飽きることなく追及してきた。若きサムライのように、自身の起源や文化-何世紀にもわたり芸術を通じて自然界を探求してきたロンバルディア文化―に対する尊崇の念を大切にすると同時に育んできたのだ。