鹿児島とナポリの姉妹都市提携は、日本の街とイタリアの街の間で締結された姉妹都市盟約としては最古のものとなります。この盟約は1960年5月3日に締結され、今年、58周年を迎えました。
イタリア文化会館-大阪(館長:ステファノ・フォッサーティ)は、両都市の友好関係をより強固なものにし、素晴らしいナポリ音楽の伝統を称えるために、2015年から毎年、重要なイタリア人ミュージシャンを鹿児島(特に、鹿児島市の助成のもと5月3日~4日に開催される活気あるイベント「かごしまの風と光とナポリ祭」)に招聘しています。
その中でも、2015年4月10日にかごしま県民交流センターで開催した、マウロ・トルトレッリ(ヴァイオリン)とアンジェラ・メルーゾ(ピアノ)のデュオ・コンサートや、バンド「カラシマ」(2016年ナポリ祭)と「コンパーニャ・ソーレルーナ」(2017年ナポリ祭)は記憶に残るものでした。
今年のナポリ祭では、歌手:ミンモ・アングリサーノが、デュオ「アネッリ・ディ・サトゥルノ」を伴って、演奏会「ナポリに捧ぐ」を行います。これは、かつて欧州の文化・芸術上の首都であったナポリが果たした大きな歴史的役割を上質の音楽で称えるトリビュートコンサートです。
有名で広く親しまれている歌を通して、様々な時代の音楽家や芸術家にインスピレーションを与えたナポリの街を旅します。
ナポリ伝統の小説や歌、ヴィッラネッラ(16世紀に流行したナポリ起源の短い民謡風の合唱曲)からバロック時代のセレナーデ、ナポリに着想を得たオペラ作曲家:チマローザやドニゼッティの代表作から、ジャコモ、ムローロ、ボヴィオ、E. A. マリオの黄金期の珠玉作、そして、ナポリ・カンツォーネ・フェスティバルのヒット作から、サルヴァトーレ・パロンバなどの素晴らしい詩人とのコラボレーションにより音楽の中にナポリのここ数十年をシンプルかつエレガントに取り込んだ偉大なセルジョ・ブルーニまで、8世紀にわたるワクワクする音楽の旅です。
デュオ『アネッリ・ディ・サトゥルノ』が生み出す熟練した魔法のような音と感情の融合をバックに、ミンモ・アングリサーノのロマンチィックかつセクシーで心地よい甘さのある声と生粋のナポリ人魂の表現が光る演奏で、皆様を魅力的な音楽の旅に誘います。
このトリオには魅力的なソプラノ歌手:藤井泰子が同行します。彼女はイタリアで、その歌唱のみならず、有名な司会者:パオロ・ボノリスとともにテレビ番組に出演していることでも知られています。