「結合(Aggregazione)」、それはフィリッポ・ソッドゥの新しいアート作品のカギを握る言葉である。アーティストは既成の現実をばらばらに分解し、現状を揺り動かすため滅茶苦茶な動作で介入した後、彼の宇宙の中からどの欠片を使うか選び、再構成し、作品を仕上げる。忍耐強く、まるでレンガを一つずつ上に積み重ねて建物を建てるかのようにその欠片をつなぎ合わせることで、新しい物語の一部になるように、また、新しい法律に沿って作られた世界の一部になるように作り上げていく。キャンバス(もしくはパネル)上で結合は最終的に永久性を与えられるが、完璧な状態や完成形に見えることは決してなく、常に色のグラデーションや深い溝、張り付けられた塊の不完全性の中で震え続ける。それはまるで作品を作りその中に具現化される行為の躍動的な特質を暗示するようだが、常に形成プロセスの途中であると言えよう。(批評家アレッサンドロ・アッツォーニの「思考の結合」から引用)。(アレッサンドロ・アッツォーニ)
フィリッポ・ソッドゥは1973年ミラノで生まれ、現在もミラノで暮らし作品制作をしている。
国外を問わず、公共の場や画廊で多くの個展やグループ展を開いた経験を持つ。
2011年第54回ヴェネツィア・ビエンナーレのイタリアパビリオン トリノに招待される。
サン・ピエトロ・イン・チェーロのMIM (Museum in Motion)、ヴィボ・ヴァレンティアのリメン現代美術館、ミラノのソチェタ・ペルマネンテ美術館、マルペンサのヴォーロ・ヴォランディア博物館と公園、ペトラリア・ソプラーナのMACSS (ソット・サーレ現代美術館)など、彼の作品の一部は重要な美術館やイタリア内のコレクションに所蔵されている。