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[大阪] ULYSSES – Thought is the thought of thought

Leo Pellegatta (写真) & Hiroko Shiratori (インスタレーション)

『ユリシーズ – ソート・イズ・ザ・ソート・オブ・ソート』はジェームス・ジョイスの作品と「ユリシーズ」に紡がれた言葉から連想した、イメージ・気配・音・視覚装置の対話の提案です。主人公レオポルド・ブルームの足どりと、無限の解釈が可能なこの本の新たな道筋に繋がる見えない糸を辿ります。 『ULYSSES』シリーズはジェームス・ジョイスの文章と、彼がまだ存在しているかのような場所(例えば著者が「ユリシーズ」第一部を執筆し、ダブリンからの自主的国外追放の末何年もの時を過ごしたイタリアのトリエステ)の行き来の中で制作されました。うららかさと放浪感を表現するよう注力し、慣れ親しんだと同時に謎に満ちあふれた旅路の足跡を追い、あわせてジョイスの「オデッセイ」の並行的使用を反映させています。 “Thought is the thought of thought” はスティーブン・ディーダラス(若い作家として登場する、作品内に於けるジェームス・ジョイスの分身。ユリシーズの重要な登場人物)が「ネストル」章で貴族に関して思索し自身がパリで過ごした日々を回想するシーンでの一文です。これはつまり思考は他の思考を導くのみで、世界に何らかの根を下ろす事はないということなのか?思考は常に世界に存在する物と異なるが、その二つには何らかのつながりがある。 我々はどのように思考と世界の関係性を表現できるのでしょうか?言葉と世界?5月23日に行う講演会にてもお待ち申し上げます。

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