今年、日本とイタリアが国交関係を樹立してから160周年、そして大阪市とミラノ市が姉妹都市提携を結んでからは45周年を迎えます。それを記念し、イタリアのモノローグと上方落語のコラボレーション公演を開催します。ひとりの演者がその語りや仕草で様々な人物や情景を表現し、笑いを誘う、日本とイタリアの国境と時代を越えた舞台芸の交感をご覧ください。
プログラム
[一人芝居]
マッティア・トッレ脚本/ヴァレリオ・マスタンドレア主演『MIGLIORE 模範の人』
イタリア語上演 日本語字幕付き
—— 仲入り ——
[座談会]
登壇者:桂 米團治、ヴァレリオ・マスタンドレア <司会>野村 雅夫
[寄席]
落語『手水廻し』 桂 佐ん吉
落語『掛け取り』 桂 米團治
日時:2026年6月2日(火) 18時30分開演
会場:天満天神繫昌亭(大阪市北区天神橋2-1-34)
チケット:全席指定 前売2,000円 当日2,500円
〇チケットぴあ Pコード 597-700 t.pia.jp
〇セブンイレブン店頭
〇繫昌亭チケット窓口(11時~18時)
問い合わせ:天満天神繫昌亭 TEL. 06-6352-4874
完売御礼 本公演のチケットは完売しました。
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ヴァレリオ・マスタンドレア
1972年ローマ生まれのイタリアの俳優、映画監督、映画プロデューサー、作家。
2025年までにイタリアのアカデミー賞である「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」に17度ノミネートされ(プロデューサーとしてのノミネート1度を含む)、4度受賞している。
ローマの古い町並みが残る地区ガルバテッラで育つ。大学在学中19歳の頃、テレビの人気トーク番組「マウリツィオ・コスタンツォ・ショー」の司会マウリツィオ・コスタンツォに個人的に連絡を取り、番組出演を歎願。同番組に出演を果たすと、たちまち人気者となる。また、スポーツ(主にサッカー)関連のトークバラエティ番組「Quelli che… il calcio」への出演で知られるようになる。
1993年に舞台デビューを果たした後、ピエロ・ナトリ監督作『Ladri di cinema』(1994年)で初めて映画に出演する。1996年公開のクラウディオ・フラガッソ監督作『Palermo Milano – Solo andata』への出演で全国的に人気を集め、また、同年、ダヴィデ・フェッラーリオ監督作『Tutti giù per terra』でロカルノ国際映画祭最優秀男優賞を受賞する。
2005年、労働災害による死亡を題材とした短編映画『サンテンハチジュウナナ』で監督兼脚本家としてもデビューを果たす。題名の3.87という数字は当時のイタリアでの労働災害による一日の平均死者数を示している。
2007年、ジャンニ・ザナージ監督作『考えてもムダさ』にロックミュージシャン役で主演してダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞にノミネートされ、2009年に放送された同名のテレビシリーズでも同じ役を演じた。2009年、ロブ・マーシャル監督のハリウッド映画『NINE』に出演する。2010年にはパオロ・ヴィルズィ監督作『はじめての大切なもの』でダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞を獲得する。
2012年にはマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督作『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』に出演したほか、イヴァーノ・デ・マッテオ監督作『幸せのバランス』でダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞を、ロベルト・アンドー監督作『ローマに消えた男』で同助演男優賞を獲得する。
2014年、 カルロ・マッツァクラーティ監督の遺作となった『幸せの椅子』に出演する。友人のクラウディオ・カリガーリ監督作『Non essere cattivo』(2015年)にはプロデューサーとして参加し、2015年5月にカリガーリが死去した後には編集の仕上げを行っている。同作は第72回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映されたほか、第88回アカデミー賞のイタリア代表作品に選出された。
その後の主な出演作としては、同名のベストセラー小説が原作のマルコ・ベロッキオ監督作『甘き人生』(2016年)、パオロ・ジェノヴェーゼ(Paolo Genovese)監督作『おとなの事情』(2016年)、パオラ・ランディ(Paola Randi)監督作『ティートとエイリアン』(2018年)等がある。さらに、マネッティ兄弟作『ディアボリック』(2020年)でルカ・マリネッリと共演、ステファノ・モルディーニ監督のNetflixオリジナル映画『プレイヤー ~浮気男のラプソディー~』(2020年)でリッカルド・スカマルチョと共演するなど、近年も話題作が目白押しである。三銃士のポルトス役で出演するジョヴァンニ・ヴェロネージ監督『Moschettieri del re – La penultima missione』(2020年)も見逃せない。2025年には監督・主演した『にもかかわらず』(Nonostante)がイタリア映画祭で上映され、来日を果たした。
また、イタリアの人気漫画家ゼロカルカーレが制作・出演しているコメディアニメシリーズ(Netflixで配信されている『点線に沿って』『世界は僕を切り裂かない』『ちっぽけなことから始まった』)に声優として参加している。
2011年に設立されたローマ県立ジャン・マリア・ヴォロンテ映画芸術学校(Scuola d’arte cinematografica Gian Maria Volonté)の学術委員を務めている。
五代目 桂 米團治
大阪市南区出身。関西学院大学在学中の1978年、父である、人間国宝の三代目 桂米朝に入門、桂小米朝を名乗る。
2008年、桂米團治の名跡を五代目として襲名。
上方落語の華やぎを大切に守りながら古典落語を探究、独自の世界を構築している。
また、自分自身をモーツァルトの生まれ変わりと称し、オーケストラと多数共演。オペラと落語を合体させた「おぺらくご」という新分野も確立。
公益社団法人上方落語協会の副会長として寄席芸能の保存・継承にも尽力している。
桂 佐ん吉
大阪市出身。大阪府立東住吉高等学校芸能文化科卒業。
幼少期に両親が『枝雀寄席』(ABCテレビ)を録画していたことにより演芸に興味を持ち、『素人名人会』(MBSテレビ)に2度出演。その後桂吉朝の落語を生で見たことでファンになり、2001年9月に吉朝に入門。上方落語協会会員。
2002年3月、太融寺での「吉朝学習塾」にて初舞台。特技の剣玉は初段の腕前。
「第66回文化庁芸術祭賞新人賞」「平成26年なにわ芸術祭新人奨励賞」「平成28年度咲くやこの花賞」「第20回繁昌亭大賞」受賞。
野村 雅夫
ラジオDJ、翻訳家、株式会社京都ドーナッツクラブ代表。
1978年、日本人の父とイタリア人の母との間に生まれる。大阪大学大学院博士後期課程修了。
2008年、京都のFMラジオでDJデビューし、翌2009年にFM802に移籍。現在はFM COCOLOの番組『CIAO 765』のパーソナリティを務める。
訳書にシルヴァーノ・アゴスティ『誰もが幸せになる1日3時間しか働かない国』(マガジンハウス)などがある。NHK Eテレ語学講座「旅するイタリア語」テキストにエッセイを連載。