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マッティア・トッレ脚本/ヴァレリオ・マスタンドレア主演『MIGLIORE 模範の人』

MIGLIORE Fronte

いい人は、勝てない。

一体どうなれば、あなたは『模範の人』ですか?

 

今年は、日本とイタリアが国交関係を樹立してから160周年の節目の年です。

それを記念し、イタリアの名優:ヴァレリオ・マスタンドレアを招聘し、マッティア・トッレが脚本を手掛けた一人芝居『MIGLIORE 模範の人』を上演します。

 

演目:マッティア・トッレ脚本/ヴァレリオ・マスタンドレア主演『MIGLIORE 模範の人』

70分(イタリア語上演/日本語字幕付き)

日時:2026年6月6日(土) 14時30分開演(14時開場)

場所:ヒューリックホール京都

入場:無料・要予約(先着170名)※ 次のフォームにてご予約ください。

https://forms.gle/7WS3MVCpSoFWtEYx7

主催:イタリア文化会館-大阪

後援:京都市

お問い合せ:corsi.iicosaka2016@gmail.com

 

[作品紹介]

主人公のアルフレード・ボーモンは、善良で平凡、かつ、少し臆病な男性です。

ある日、彼は重大な事故を起こします。深く強く責任を感じたものの、裁判では無罪となりました。しかし、この出来事をきっかけに彼は大変な危機に陥り、それまでの「善良さ」を捨てて、冷酷でシニカルかつ攻撃的な「勝者」へと変貌します。つまり、「より良く(migliore)」なるのではなく、「悪い男」になるのです。

不思議なことに、彼が傲慢で非情な振る舞いを始めるようになると、社会は手のひらを返したように彼を受け入れ始めます。仕事では大成功をおさめ、女性からモテるようになり、長年悩んでいた持病も快復するなど、彼が「悪く」なればなるほど、人生のあらゆる扉が開いていきます。

この作品は、現代社会における「成功」や「善」の概念、そして現代社会の矛盾を痛烈に風刺しているブラックコメディです。現実的でありながら不条理で、かつ笑える(しかし悲劇的な)人間ドラマとして好評を博し、イタリア国内で何度も再演されてきたほか、イタリア国営放送RAIで舞台の収録映像が放映されました。

主演のヴァレリオ・マスタンドレアは「素朴で無防備な男、他者を信頼する男が、現代社会に蔓延する行動規範に従うことを求められる。虐待、冷酷さ、そして激しい個人主義。脚本を書いたマッティア・トッレは、誠実で忠実で純粋な性格ゆえに敗北に慣れてしまった男の、成功への道のりを描きたかったのです。そして、現代社会において、仕事だけでなく、指導的立場に立つためには、自分自身を捨てることを求められるという現状を強調したかったのだと思います。」と述べています。

 

[出演]

ヴァレリオ・マスタンドレア

1972年ローマ生まれのイタリアの俳優、映画監督、映画プロデューサー、作家。

2025年までにイタリアのアカデミー賞である「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」に17度ノミネートされ(プロデューサーとしてのノミネート1度を含む)、4度受賞している。

ローマの古い町並みが残る地区ガルバテッラで育つ。大学在学中19歳の頃、テレビの人気トーク番組「マウリツィオ・コスタンツォ・ショー」の司会マウリツィオ・コスタンツォに個人的に連絡を取り、番組出演を歎願。同番組に出演を果たすと、たちまち人気者となる。また、スポーツ(主にサッカー)関連のトークバラエティ番組「Quelli che… il calcio」への出演で知られるようになる。

1993年に舞台デビューを果たした後、ピエロ・ナトリ監督作『Ladri di cinema』(1994年)で初めて映画に出演する。1996年公開のクラウディオ・フラガッソ監督作『Palermo Milano – Solo andata』への出演で全国的に人気を集め、また、同年、ダヴィデ・フェッラーリオ監督作『Tutti giù per terra』でロカルノ国際映画祭最優秀男優賞を受賞する。

2005年、労働災害による死亡を題材とした短編映画『サンテンハチジュウナナ』で監督兼脚本家としてもデビューを果たす。題名の3.87という数字は当時のイタリアでの労働災害による一日の平均死者数を示している。

2007年、ジャンニ・ザナージ監督作『考えてもムダさ』にロックミュージシャン役で主演してダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞にノミネートされ、2009年に放送された同名のテレビシリーズでも同じ役を演じた。2009年、ロブ・マーシャル監督のハリウッド映画『NINE』に出演する。2010年にはパオロ・ヴィルズィ監督作『はじめての大切なもの』でダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞を獲得する。

2012年にはマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督作『フォンターナ広場 イタリアの陰謀』に出演したほか、イヴァーノ・デ・マッテオ監督作『幸せのバランス』でダヴィッド・ディ・ドナテッロ主演男優賞を、ロベルト・アンドー監督作『ローマに消えた男』で同助演男優賞を獲得する。

2014年、 カルロ・マッツァクラーティ監督の遺作となった『幸せの椅子』に出演する。友人のクラウディオ・カリガーリ監督作『Non essere cattivo』(2015年)にはプロデューサーとして参加し、2015年5月にカリガーリが死去した後には編集の仕上げを行っている。同作は第72回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映されたほか、第88回アカデミー賞のイタリア代表作品に選出された。

その後の主な出演作としては、同名のベストセラー小説が原作のマルコ・ベロッキオ監督作『甘き人生』(2016年)、パオロ・ジェノヴェーゼ(Paolo Genovese)監督作『おとなの事情』(2016年)、パオラ・ランディ(Paola Randi)監督作『ティートとエイリアン』(2018年)等がある。さらに、マネッティ兄弟作『ディアボリック』(2020年)でルカ・マリネッリと共演、ステファノ・モルディーニ監督のNetflixオリジナル映画『プレイヤー ~浮気男のラプソディー~』(2020年)でリッカルド・スカマルチョと共演するなど、近年も話題作が目白押しである。三銃士のポルトス役で出演するジョヴァンニ・ヴェロネージ監督『Moschettieri del re – La penultima missione』(2020年)も見逃せない。2025年には監督・主演した『にもかかわらず』(Nonostante)がイタリア映画祭で上映され、来日を果たした。

また、イタリアの人気漫画家ゼロカルカーレが制作・出演しているコメディアニメシリーズ(Netflixで配信されている『点線に沿って』『世界は僕を切り裂かない』『ちっぽけなことから始まった』)に声優として参加している。

2011年に設立されたローマ県立ジャン・マリア・ヴォロンテ映画芸術学校(Scuola d’arte cinematografica Gian Maria Volonté)の学術委員を務めている。

  • 主催: イタリア文化会館-大阪
  • 協力: 後援 京都市